花信風 季節からのたより

季節と花を追いかけて。花の名前や由来、伝説・・・・を集めています。 過去記事は、加筆などして日付を移動させたりしています。

2014年09月

 読書メモ  №384


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世界の国花

花ブログ花信風のために借りてきました

日本の国花は 山桜と菊

現在公園などでよく目にするのはソメイヨシノですが

コレは江戸時代以後のに広まった桜で

それまでは、桜と言ったら山桜の事だったそうです


屏風などに描かれているのは、山桜のようです。


菊はパスポートにも描かれているように日本を象徴する花です。

神仏に捧げる花です。

これからは、菊花展。菊人形展が開催される季節。


花には国境はないのに・・・

 
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ひがんばな(彼岸花)
別名 曼珠沙華(まんじゅしゃげ)・天蓋花・狐の剃刀・死人花・数珠花
英名 Spider lily 


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学名:Lycoris radiata var. radiata        秋の七草・新秋の七草
ヒガンバナ科 多年草  草丈;20~40cm  花期:8~9月 原産:中国
 

花言葉  悲しき思い出・旅情・思うのはあなた一人<
誕生花  
由来    彼岸の頃に咲くのでこの名がつけられた。
       死人花 幽霊花・仏花などの異名もある
       数珠花 花の茎を短く切ってつないで遊んだことから。
       曼珠沙華とは、古代インドのサンスクリット語で”赤い花”の意。
       *山口百恵は「マンジュシャカ」とサンスクリット読みで歌う。

       釈迦が悟りを開いたとき、天から降ってきた花。極楽花・天蓋花
       柔らかな天界の花。これを見る者はおのずから悪行を離れるという
       *インドにはこの花はないそうですが。
       「石蒜(せきさん) 属に彼岸花という。」(和漢三才図会)
       「石蒜 中国、武州、上総、美作にてひがんばなという」(物類呼称) 
       石蒜(せきさん)は、根がニンニクに似ていることからだそうです。


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葉は花後に出る。線形で軟らかく翌春枯れる。
葉に先んじて花が咲く。花びらは外に大きく反り返る。
花色は赤、白。おしべ・めしべが長く、花からはね出ている。
種をつくらない。
稲田のあぜ道や路傍、墓地などに生える。
アルカロイド系の毒をもつ。

道の辺や他の字に多く見られるのは、昔、もぐらや野ねずみから畑を守るために植えられたからといわれています。

リン系からは良質なノリができ、ふすまや屏風などの表具に使われました。粉末は虫除けになります。
古い時代に中国から渡来。

【薬効】
漢方では球根をすりおろし、はれもの、うちみ、むくみに幹部に貼る。石蒜(せきさん)

新・秋の七草 
昭和10年 東京日日新聞社の依頼で、歌人 斉藤茂吉は彼岸花を選んだ。
昭和55年 植物学者たちの七草にも選ばれた。両方に選ばれたのは彼岸花だけ。

路の辺の壱師(いちし)の花の灼然(いちしろ)く 人皆知りぬ我が恋妻を
万葉集2480
イチシは彼岸花(牧野説)

曼珠沙華の花あかあかと朔ところ牛と人との影通りをる
北原白秋

季語    秋
           曼珠沙花狐の嫁入に灯しけり    素丸
           むらがりていよいよ寂しひがんばな 日野草城
           曼珠沙華逃るるごとく野の列車   角川源義


似ている花 ネリネ

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 読書メモ  №382

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万葉鉢づくり

草・木・松柏&万葉歌


万葉の時代の植物に対する感慨は現代も受け継がれている

万葉集に詠まれている木々を

盆栽に仕立てる要点と盆栽の写真


どれも格好のいい盆栽

私には手におえませんが


モミジの手入れは

芽つみと葉刈り

できるだけ早くピンセットでつむ。

5月には葉狩りをして芽数を増やす

チョット格好だけでもやってみたいなぁ 

 
 
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やぶかんぞう(藪萱草)
別名 わすれぐさ(忘れ草)

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ユリ科(ヘメロカリス属) 多年草 草丈:1~1.5m 花期:7~8月 原産:日本、朝鮮半島

花言葉  
誕生花  
由来    属名はギリシャの語の「一日の美」の意。
       別名は中国の、「この花を見て憂いを忘れる」という故事から。
       忘れるに「萱」の字を当てたので「萱草」という。(牧野植物図鑑)

原野・山地の自生。
剣状の葉は多数で2列に出て互いに重なる。
花茎の先に経約8cmの橙色。ユリに似た八重の花を咲かせる。
昼間だけ咲く一日花。


季語    夏 ひるな
          萱草にさらに夕日の紅さそう  森 澄雄
          花萱草青野の青をさそいだす 福田甲子雄 

似てる:野萱草 甘草(かんぞう)


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秋の七草

秋の野に咲きたる花を指(および)折り かき数ふれば七種(ななくさ)の花

ハギの花 尾花葛花 ナデシコの花 女郎花 また藤袴 朝貌の花

山上憶良  万葉集 巻8 1537・1538



「秋の七草」は約1200年前山上憶良が詠んだ旋頭歌が起こりといわれ、

今も秋の七草として親しまれている。

春の七草が「七草粥」として食べられる野草。

秋の七草は薬用など実利的な花が選ばれている。


澄んだ空気の中、野にひっそりと揺れる草花が秋の訪れを告げる。

『万葉植物新考』によると「萩」を詠んだ歌は141首、

「尾花」は17首、「葛」は18首、「ナデシコ」は26首、

「女郎花」は14首、「藤袴」は1首、「朝貌」は5首。

季語   秋

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萩(はぎ)
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尾花(おばな)

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葛(くず)

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河原撫子(かわらなでしこ)

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女郎花(おみなえし)

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藤袴(ふじばかま)

朝貌には、桔梗説と木槿説があります

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朝貌(桔梗)

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朝貌(木槿)


 ニュース番組などの最後に 花の話題が流れるとほっとします。

良いニュースばかりではありませんが、負の感情で終わるのは

夕食にも 睡眠にも影響すると感じます。

 


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 読書メモ  №381
 
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聖書の植物事典


小夜のもう一つのブログ花信風の資料として借りてきました。

聖書と花というと リンゴ、イチジク、白百合、オリーブ・・・

ほかにもいろいろあるんですね

気候が違いますから 今日本で見られるものとは

若干違うようですが、2000年の時を越えた花の資料

興味深くめくりました。

j.j.ショイヒツァー『神聖自然学』 の挿絵も

神聖な雰囲気を高めています。


 
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はぎ(萩)
別名 鹿鳴草(シカナキグサ)、秋知草、野守草
英名 bush clover

ハギ060923


学名:
マメ科  落葉低木 樹高:1~3m 花期:夏~秋 結実期:秋 花径:1~2㎝  原産:日本、アジア東北部

花言葉  思案
誕生花  
由来    「萩」という字は秋を代表する草の国字。
       古い株から芽素出すことから「生え芽(キ)」、が転じた説。
       細い枝が長く伸びるところから「延茎(ハエクキ)の転じた説
       葉が歯のようだから歯木から説など。
鹿鳴草 鹿は萩の花の香を好むようで、花札の絵柄も萩と鹿。
秋知草 秋の訪れを知らせる。 野守草 萩は七草の筆頭。
秋の野守はやはり萩でしょう。

枝はやわらかく、風によくしなる。 蝶形花を次々と咲かせる。
花色は白や紅色、ピンクなどいろいろ。

食べられる?
萩の刻み煙草。新芽はお茶。
茎はホウキや小屋の屋根葺き。花は染物。実は粉にして粟と混ぜて餅にした。彼岸に食べる「お萩」はこれに由来する。

万葉集には約141首。(芽・芽子・波義・波疑)
     白露にゆれた姿、月影に揺らぐ風情に心惹かれます
秋風は涼しくなりぬ馬並めて いざ野に行かなハギが花見に 万葉集巻10 2103
恋しくは形見にせよとわが背子が 植ゑし萩 花咲きにけり  万葉集巻10

萩はいと色深く、枝たをやかに咲きたるが、朝露に濡れて、なよなよとひろごり伏したる。さ牡鹿わきて立ち馴らすらむも、心ことなり。  枕草子
お心のままに、折らばこぼれ落ちそうな萩の露・・・。源氏物語
秋萩の花さきにけり 高砂のをのへの鹿はい今やなくらん  古今集 藤原としゆき


季語    秋
          一つ家に遊女もねたり萩と月     芭蕉
          白露をこぼさぬ萩のうねり哉      芭蕉
          小男鹿の喰こぼしけり萩の花     一茶
          三日月やこの頃ハギのさきこぼれ  河東碧梧桐

萩の名所:東京・向島百花園

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ふじばかま(藤袴)
別名 別名:蘭 蘭草 香草 あららぎ らに


藤袴

学名:Eupatorium japonicum
キク科     草丈:100~150cm   花期:8~9月  原産:


花言葉  ためらい
誕生花  
由来    「大和本草」(1709)には、真蘭 和名藤袴 と書いてある。
       新井白石の『東雅』に、蘭は藤袴のことで蘭草とよんでいた。
       花は淡紫色で筒状の花が袴に似ることから、フジバカマの名がついた。

関東以西の湿地に分布。
葉は対生。下葉は3裂。
枝の先端に淡紫色の小さい管状花が群がって傘状に咲く。
全草に良い香がある。花を乾燥させると一層香が増す。

平安の貴族は、藤袴の匂いを衣服に焚き染めた。
匂い袋、入浴、髪を洗うときの香水。

遣唐使が薬用に持ち帰った説。古墳時代に入ってきた説。

万葉集には1首だけなのに 七草に選ばれている。
秋の野に咲きたる花を指折り かき数ふれば7種の花
ハギの花 尾花葛花 ナデシコの花 女郎花 また藤袴 朝貌の花
山上憶良  万葉集 巻8 1537・1538

「皇后即ち蘭(あららぎ)を採りて・・・」 
日本書紀 充恭紀2年2月
蘭(らに)の花のいとおもしろきをたまへりける御簾のすみより…源氏物語「藤袴」
宿りせし人のかたみか藤はかま 忘れがたき香に匂いつつ 紀貫之 古今集巻4
主しらぬ香こそ匂へれ秋の野に たがぬぎかけし藤袴ぞも 素性法師 古今集巻4
藤はかま主たれともしら露の こぼれて匂う野辺の秋風  公献法師 新古今集
香りめでぬ人こそなけれ藤袴 たれにゆるして花の紐とく  上田秋成

薬効:腎炎などによるむくみ、肩こり、神経痛

季語    秋
          すがれゆく色を色とし藤袴  稲畑汀子

【伝説】
 冷たい秋雨が降る夕暮れ、秋草が咲き乱れる野を 美しい少女がさまよっていた。
はかなげに泣いている。神か幽霊か、あやかしかこの世の者とは思われないので、恐ろしくて誰も近づかなかった。
 一夜が明けた。少女いない。草むらには歩いた跡もなく、見たことのない淡い紫の花が一本咲いていた。
 あの少女は花の精だったのだ、と噂し。彼女がつけていた袴と同じ色をしたこの花を藤袴と呼んだ。(日本)


 似た花 ひよどりはな(山蘭)

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 読書メモ  №377

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もう一つのブログ 花信風の資料として借りてきました。


ドクダミは「十薬」という薬草なのはよく知られていますが

秋の七草の葛(クズ)も風邪や下痢止めに薬効がありあす

藤袴(ふじばかま)は、むくみ、神経痛に

河原撫子(カワラナデシコ)は利尿、生理不順

女郎花(オミナエシ)も、朝貌説のある木槿(むくげ)にも薬効があります

牡丹も芍薬も 花を鑑賞するためではなく

薬草として渡来したもの多いのです。
 
 
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コリウス(coleus)
別名 錦紫蘇(にしきじそ)、金襴紫蘇(きんらんじそ)

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シソ科  草丈:30~40cm 見頃:初夏~秋 原産:インドネシア・ジャワ島


花言葉  健康
誕生花  
由来    ラテン語の「鞘」の意。別名は色が華やかなこと。

葉は、縮れたり切り込みが入るものもある。色は 赤・黄色・ピンク・緑といろいろ。観葉植物として楽しむ。
秋に紫蘇に似た 紫色の小さな花を咲かせる

季語    -

 

似ている 紫蘇 葉鶏頭

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