ふじばかま(藤袴)
別名 別名:蘭 蘭草 香草 あららぎ らに


藤袴

学名:Eupatorium japonicum
キク科     草丈:100~150cm   花期:8~9月  原産:


花言葉  ためらい
誕生花  
由来    「大和本草」(1709)には、真蘭 和名藤袴 と書いてある。
       新井白石の『東雅』に、蘭は藤袴のことで蘭草とよんでいた。
       花は淡紫色で筒状の花が袴に似ることから、フジバカマの名がついた。

関東以西の湿地に分布。
葉は対生。下葉は3裂。
枝の先端に淡紫色の小さい管状花が群がって傘状に咲く。
全草に良い香がある。花を乾燥させると一層香が増す。

平安の貴族は、藤袴の匂いを衣服に焚き染めた。
匂い袋、入浴、髪を洗うときの香水。

遣唐使が薬用に持ち帰った説。古墳時代に入ってきた説。

万葉集には1首だけなのに 七草に選ばれている。
秋の野に咲きたる花を指折り かき数ふれば7種の花
ハギの花 尾花葛花 ナデシコの花 女郎花 また藤袴 朝貌の花
山上憶良  万葉集 巻8 1537・1538

「皇后即ち蘭(あららぎ)を採りて・・・」 
日本書紀 充恭紀2年2月
蘭(らに)の花のいとおもしろきをたまへりける御簾のすみより…源氏物語「藤袴」
宿りせし人のかたみか藤はかま 忘れがたき香に匂いつつ 紀貫之 古今集巻4
主しらぬ香こそ匂へれ秋の野に たがぬぎかけし藤袴ぞも 素性法師 古今集巻4
藤はかま主たれともしら露の こぼれて匂う野辺の秋風  公献法師 新古今集
香りめでぬ人こそなけれ藤袴 たれにゆるして花の紐とく  上田秋成

薬効:腎炎などによるむくみ、肩こり、神経痛

季語    秋
          すがれゆく色を色とし藤袴  稲畑汀子

【伝説】
 冷たい秋雨が降る夕暮れ、秋草が咲き乱れる野を 美しい少女がさまよっていた。
はかなげに泣いている。神か幽霊か、あやかしかこの世の者とは思われないので、恐ろしくて誰も近づかなかった。
 一夜が明けた。少女いない。草むらには歩いた跡もなく、見たことのない淡い紫の花が一本咲いていた。
 あの少女は花の精だったのだ、と噂し。彼女がつけていた袴と同じ色をしたこの花を藤袴と呼んだ。(日本)


 似た花 ひよどりはな(山蘭)

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