花信風 季節からのたより

季節と花を追いかけて。花の名前や由来、伝説・・・・を集めています。 過去記事は、加筆などして日付を移動させたりしています。

カテゴリ:花信風 >

12月の華
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いそぎく(磯菊)



川のそばの神社で咲いていました。

葉の縁が白く見えます。

これは裏の白い毛が 見えているんです。



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キク科 

原産 日本





 
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十月の華

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いたどり(虎杖、痛取)
別名 すかんぽ ほか多数

2m以上あり。太い茎は中空で節があり 竹のようですが
タデ(蓼)科です。大きな蓼もあるんですね。

若い茎は食べられるそうです。

雌雄異株


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白い小花は雄花のようです





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こちらは実です。
夕日に種が透けて見えます。
日がささなくても 見えるんですけどね


タデ科


 
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四月の華


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いちはつ(一初)

別名:こやすぐさ()

アヤメの仲間の中で、一番最初に花を咲かせます。


アヤメに似ていますが、白い立派なおヒゲが特徴です。



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室町時代に渡来。

剣状の葉は 武士に好まれそうです。


4月29日 撮影






 
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四月の華

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いかりそう(碇草、錨草)


船のイカリに似ているでしょうか


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碇、錨 というには

はかなげな色あいの花ですよね


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この花に出会うのは 毎年の楽しみの一つです。


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宇宙船の着陸船にも見えてきます




4月10日撮影



 
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いちじく2

いちじく(無花果)

学名Ficus carica
クワ科 落葉樹小高木  花期:         原産:トルコからアフガニスタン

花言葉
  
誕生花  
由来    花を咲かせずに実をつけるように見えることに由来する。
       Ficusはラテン語でイチジクのこと。

葉は互生、3~5に深く裂ける。縁は波状。
花のうは卵形で秋に果実となる。紫褐色に熟し食べられる。
花のうとは、小さな花が集まったもの。
外からの受粉を必要としない。

生食の他、似たりジャムにしたりする。
乾燥させたものは保存食になる。 

江戸時代に長崎に伝わった。当時は南蛮柿とか唐柿と呼ばれたという。

itiziku-mi世界中で果樹として栽培された。

季語    秋 

          いちじくをもぐ手を伝う天雫  高浜虚子

【伝説】
エデンの園で禁断の実を食べたアダムとイブは、裸は恥ずかしいと、イチジクの葉で腰みのを作った。



『無花果の森』 小池真理子作品。絶望の闇におちた男女が 織りなす、深く切なく甘美な物語。


 
無花果の森
無花果の森 [単行本]



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いちはつ(一初、一八、蔦尾草、紫羅傘)

学名Iris tectorum
アヤメ科アヤメソ属 多年草 帰化植物 花期:5月 原産:中国

花言葉
  
誕生花  
由来    アヤメ属の中で一番最初に花が咲くことによります。
       学名のtectorum は「屋根の」の意。

葉は剣状で50~6cm。
花茎がのび、先で文枝し、紫の花を2~3こつける。
花はあやめに似ていて、基部に白いとさか状の飾りがある。

室町時代に渡来。
大風を防ぐのに、農家の茅葺屋根の上棟に植える風習もあった。


季語    夏

          紫羅傘に嶺の雷雨の打ちきたる  水原秋桜子     
 
  

アヤメ、花菖蒲。杜若、黄菖蒲、
アイリス、ジャーマンアイリス、シャガ

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いかりそう(碇草)
別名 サンシクヨウソウ(三枝九葉草)

学名Epimedium grandiflorum
メギ科 多年草  花期:4月 草丈:15~40cm  原産地:日本

花言葉
  あなたをとらえる
誕生花  
由来    花の形が錨に似ているところから。

枝が3本出てそれぞれにハート形の葉が3枚つく。
下向きに咲く花は4枚の花弁とガク片からなる。
林下に生える。

【薬草】滋養、強壮に効く薬草。生薬名:淫羊(いんよう)かく


季語    春

          錨草生まれかわりて星になれ  鷹羽狩行
          


梅花碇草(ばいかいかりそう)

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いろはかえで(楓)
別名 イロハモミジ

学名Acer palmatum アケル パルマツム
カエデ科 落葉樹 高さ:10~15m 花:4~5月 原産:日本、中国、朝鮮半島

花言葉  思慮深い
誕生花   
由来    葉の切れ目が「いろはにほへと」と数えたことに由来。
       学名のAcer はラテン語の「するどい」の意。  palmatum は「手のひら状の」の意。
       モミジは色を揉み出すように色づくことから「もみず木」が語源といわれています。
       カエデは蛙の手の意味です。

葉は対生。5~7に切れこみ、縁にギザギザがある。
花は鳩ほど同時に開く。紅色のガクに緑色で花序にいくつもつけ、垂れ下がる。
花弁(はなびら)は5枚。
果実は2枚の翼を持つ。楓の仲間はどれも、薄い翼を広げた実を2個ずつペアでつ作ります。
実は熟して乾くと一個ずつ、くるくる周りながら風で飛びます。

紅葉が始まるのは最低気温が6~7度になる頃だそうです。

カエデとは葉の形が蛙の前足(手)のようだからともいわれています。
中国ではカエデのことは「槭(せき)」といい、「楓」とは異種だそうです。  

                     
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【万葉集】2首
吾が屋戸に黄変(もみ)づかへるで見るごとに 妹をかけつつ恋ひ(い)ぬる日は無し
  大伴田村大嬢(おおとものたむらおおいらつめ)第8巻1623

月ばかりのわかかへで、すべて万の花 ・紅葉にもまさりてめでたきものなり」
  吉田兼好『徒然草』

やまびこの相とよむまで妻恋に鹿鳴く山辺にひとりのみして 大伴家持
奥山に紅葉踏み分け鳴く鹿の声聞くときぞ秋は悲しき     蝉丸太夫


花札の紅葉には鹿。鹿の求愛の季節は秋。

季語    【春】楓の芽 楓の花 【夏】楓若葉 青楓 【秋】楓 【冬】冬紅葉


 トウカエデ タムケヤマ

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いね(稲)
別名 黄雲・垂穂・秋田の実・富草

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学名
イネ科  一年草 花期:8~9月 原産:中国・インド・アフリカ説もある

花言葉  
誕生花  
由来    飯根(いひね)の略説。命根という説。
       古代人は藁を敷いて寝た。古語の寝(いぬ)から説。
       ジャワ語のbinih、セレベス語のwiniと関係ある説など。

稲の花は策と同時に受粉する仕組み。
青い穂に細かい白い花がたくさんつく。 開花は午前中の3~3時間。
縄文晩期には渡来。
各地で栽培されて日本人の主食となった。

藁は縄、俵、筵(むしろ)、畳の芯。屋根をふいた。
籾殻を寝具の材料にもつかった。

早稲:早く収穫できる品種。

    ine-nae  ine-f    


・万葉集 61首(早稲、苗、穂、田など)
 稲搗(つ)けばかがる我が手を今夜もか 殿の若小が取りて嘆かむ
    巻14 3459


・『日本霊異記』稲春女(いねつきめ)。米をつくのは女性の仕事だった。

・実るほど頭を垂れる稲穂かな

・あしたより鎌入るるおとの田にきこゆ 霧うごかして稲をかるひと 中村憲吉

季語   秋 稲・初穂・稲穂・稲の花・早稲の花・早稲田・早稲刈る・晩稲・落穂ひろい
          ところどころ家かたまりぬ稲の中   子規
          落穂拾い日あたる方へあゆみ行く  蕪村 

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