花信風 季節からのたより

季節と花を追いかけて。花の名前や由来、伝説・・・・を集めています。 過去記事は、加筆などして日付を移動させたりしています。

タグ:イネ科


十月の華

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すすき(芒・薄)
別名 尾花(おばな)

薄にも雄しべと雌しべがあるんです

オレンジ色に垂れ下がっているのが雄しべ
赤い刺のようなものが 出始めた雌しべ
このあと 種ができて 穂が吹き飛んでいく
のだそうです。

この日、この1~2本だけが赤く目立っていました。
周りの薄は、既に穂になっています。



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薄はイネ科
イネ科は花粉を飛ばします。
花粉症に気をつけましょう。




 
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九月の華

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ちからしば(力芝)


ネコジャラシの大型版といった感じで

ブラシのようです。

根が強く 引っ張ったくらいでは抜けないのだそうです。


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見ているだけでチクチクしてきますね




 
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七月の華

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こばんそう(小判草)
別名 俵麦(たわらむぎ)

小判がザックザク・・・・
縁起がいいです

細い茎の上部に小判形のフワフワした小穂をたくさん下げます。
小判形の小穂は成熟すると狐色に変わり 光沢があり美しい
そんなところから小判と名付けられた。
見ようによっては、空蝉のようにも見えますが。




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イネ科 一年草  原産 ヨーロッパ 
観賞用に持ち込まれ ドライフラワーに利用される。


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穂が風に揺れる風情を鑑賞する。

【季語】 夏 
          奥入瀬の風が揺らすよ小判草    石川星水女


 
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五月の華
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つばな(茅花)

茅萱(ちがや)の穂のことです。


万葉集にも「つばな、ちがや、ち、あさぢ」として登場します。



我が君に 戯奴(わけ)は恋ふらし 賜りたる 茅花を食(は)めど いや痩せに痩す

大伴家持

あなたに 私は恋しているようだ 頂いた茅花を食べても 痩せてしまう



サトウキビの仲間で、若い穂には甘味があるそうです。

それゆえに恋の歌として詠まれることが多いんです。




 
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11月 新宿御苑 温室

さとうきび(砂糖黍)
別名 カンシャ カンショ(甘蔗)

学名Saccharum officinarum Linn
イネ科 高さ:3m  原産:ニュージーランド 

花言葉
  
誕生花  
由来    

茎は竹のように節がある。茎に中は空洞ではなく、糖分を含んだ髄になっている。
葉はトウモロコシのように幅広い線形です。
秋には茎の先端からススキのような穂を出す。
元来多年草だが、一年で収穫する。

江戸時代初めに渡来。

甜菜と並んで砂糖の原材料。
ラム酒の原材料。

季語    



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いね(稲)
別名 黄雲・垂穂・秋田の実・富草

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学名
イネ科  一年草 花期:8~9月 原産:中国・インド・アフリカ説もある

花言葉  
誕生花  
由来    飯根(いひね)の略説。命根という説。
       古代人は藁を敷いて寝た。古語の寝(いぬ)から説。
       ジャワ語のbinih、セレベス語のwiniと関係ある説など。

稲の花は策と同時に受粉する仕組み。
青い穂に細かい白い花がたくさんつく。 開花は午前中の3~3時間。
縄文晩期には渡来。
各地で栽培されて日本人の主食となった。

藁は縄、俵、筵(むしろ)、畳の芯。屋根をふいた。
籾殻を寝具の材料にもつかった。

早稲:早く収穫できる品種。

    ine-nae  ine-f    


・万葉集 61首(早稲、苗、穂、田など)
 稲搗(つ)けばかがる我が手を今夜もか 殿の若小が取りて嘆かむ
    巻14 3459


・『日本霊異記』稲春女(いねつきめ)。米をつくのは女性の仕事だった。

・実るほど頭を垂れる稲穂かな

・あしたより鎌入るるおとの田にきこゆ 霧うごかして稲をかるひと 中村憲吉

季語   秋 稲・初穂・稲穂・稲の花・早稲の花・早稲田・早稲刈る・晩稲・落穂ひろい
          ところどころ家かたまりぬ稲の中   子規
          落穂拾い日あたる方へあゆみ行く  蕪村 

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あし(葦・蘆)
別名 よし

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学名
イネ科 多年草  花期:秋

花言葉
  哀愁、従順、神の信頼、音楽、不謹慎

誕生花  
由来    別名の「善(よ)し」は、 「悪(あ)し」対してつけたといわれている。
       属名のフラグミテスはギリシャ語で囲いを作る材料を意味する。

温帯暖帯に広く分布し、水辺に群生。
秋茎の頂に大きな穂を伸ばし、紫色の小花は円錐花序になる。
asizu

葦簀(よしず)や家屋の屋根を葺くのに用いられた。(茅葺)
(*葦を編んで作ったすだれ。日よけなどにつかう。)

【薬草】 根を干した「蘆根(ろこん)」、 利尿、吐き気、止血、健胃、発汗

万葉集 約52首
 若の浦に潮満ち来れば潟(かた)を無み 葦辺をさして鶴(たず)鳴き渡る
  山部赤人(やまべのあかひと) 第6巻919
  潮が満ち、鶴が葦原をさして鳴きながら飛んで行く光景を歌っている。
  若の浦は現在の和歌浦。鶴が多かったのですね。

人間は考える「アシ」である。パスカル(17世紀フランスの哲学者)
ギリシャ神話ではプロメテウスは火を中空のアシに入れて人類にもたらしたをされます。



季語    【秋】蘆の花、蘆の穂、蘆原、蘆



【伝説】
 牧神パンは森や野、羊と羊飼いの守護神。オリンポスの中では低い位ですが、最も古くから自然の象徴でした。毛深く、あごには髭、下半身は獣の姿。性格も粗野で好色、昼間は木陰でまどろむかニンフを追いかけていた。
 そのパンが月の女神の侍女でニンフのシュリンクスに目をつけた。牧場を横切り森をぬい、ひづめのある足でピョンピョンと追いかける。追い詰められたシュリンクスは川辺のアシ原に飛び込むと、姿を1本のアシにしてくれるように神に祈った。神はその願いをきいた。
 シュリンクスを諦めきれないパンは、数本のアシを切り取り笛を作った。
風のささやき、アシのさやぎを写した調べは、獣も草木も聞きほれた。
最初の「パンの笛」はこうして出来た。今でもアシ笛はシュリンクスと呼ばれている。

【伝説】
 牧神パンが太陽神アポロンに音楽の腕比べを挑んだ。審判は山の神トモロス まずはパンが自慢のアシ笛を吹いた。みんなうっとり夢見心地になった。続いてアポロンは紫のマントを翻し、竪琴をかき鳴らした。華麗な演奏にみんなは喝采、山の木々も草もアポロンになびいた。トモロスはアポロンの勝利を宣言した。
そばに控えていたパンの崇拝者フリュギア王のミダスは、審判に異議を唱えた。するとアポロンは怒り、ミダスの耳をロバの耳に変えてしまった。
 ミダス王は普段は頭巾で隠していたが、散髪係りにだけは見せざるを得なかった。王様は他人にしゃべったら死刑だと釘をさしたが、散髪係は我慢できない。
そこで、地面に穴を掘りその中に「王様の耳はロバの耳」と思いっきり大きな声で吐き出し、穴を埋めて帰った。すると、川辺のアシがいっせいにささやきはじめた。「王様の耳はロバの耳、王様の耳は・・・」根から根に伝わり、国中のアシが風がそよぐたびに王様の秘密をしゃべりだした。今もこの物語をささやきつづけている。
(ギリシャ神話)
 


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すすき(芒・薄)
別名 カヤ、尾花、乱れ草、振袖草


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学名:Miscanthus sinensis                  秋の七草   
イネ科 多年草  花期:8~9月  原産:アジア東部

花言葉  勢力
誕生花  
由来    すくすく育つ木等の説。
       尾花 ススキの花穂が獣のしぽに似ているところかついた名。
       振袖草 風に揺れるススキは、振袖の乙女が招いているよう?

すすきの葉は幅広く長大。縁は硬くざらついている。
日当たりの良い山野、丘陵、鉄道沿線など。

長い茎を(カヤともいう)刈り取って屋根をふいたり、ぞうり、すだれ、ほうき。
家畜の敷き草、飼料、燃料、花材、綿の代用など。人の生活に役に立ってきた。
野原や山の日当たりのよいところに群落を作り、穂波が銀色に輝いて美しい。
春は里から、秋は山からやってくる。
風になびく様子は頭をなでられているようです。
ススキの穂を見ると、秋の来たことを実感します
お月見にはススキを月神への依代として一本立てるのが正式。
この穂で作ったミミズクは東京雑司ヶ谷の鬼子母神のお土産として有名。
上代(奈良以前)は、ススキやアシなどを束ねて サヤサヤと鳴らして楽器のように使った。

万葉集には17首ある。古名:須々伎、尾花。
 
人皆は萩を秋という吾は 尾花が末し秋とは言わむ
  読み人知らず 第10巻2110
道の辺の尾花がしたの思い草 今さらに なぞ物か念はむ
  巻10 2270
はだすすき尾花逆葺き黒木もち 造れる室(むろ)は万代(よろづよ)までに
  太上天皇 巻8 1637  
初尾花花に見むとし天の川隔(へな)りけらし年の緒長く
  巻20 4308
(初尾花=新妻・許嫁)花を見たいのに 天の川が隔てているらしい、長い間

・秋の野おしなべたるおかしさは薄にこそあれ 枕草子


季語    秋
          幽霊の正体みたり枯れ尾花
          山は暮れて 野は黄昏の薄かな    蕪村
          折りとりてはらりとおもきすすきかな  飯田蛇笏
          枯れ枯れて光を放つ尾花かな      几 董

【伝説】
 光と影、善と悪、神と悪魔、天の神に反逆するものとして地上に送られた天の探女(さぐめ)は邪心をもつ女神で、俗にアマンジャクとも呼ばれる。探女は瓜子姫の幸運をうらやんで取って代わろうとし、もうすこしのところで露顕した。その後、人々は探女を大和の国宇陀(うだ)の野末に引きずっていき、手足をばらばらに引き裂いて捨てた。探女は塵になって飛び散り、世の中は静かになったが、このとき流れた血で一面に茂ったススキの根元は今でも色あせることがない。 (日本)

高野山 「刈萱童」の伝説。
 出家した茅葺道心を石堂丸は母と訪ねるが、女人禁制のため一人で登る。出会った僧と父子の名乗りが出来ぬまま、共に茅葺童で仏教修行に明け暮れた。


山手線の電窓からみえたススキの群生は東京に秋を知らせる風景でした
今はお洒落な街になりました。 また、ある日、JR山手線のある駅の改札近くで、ススキが大きなバケツに入れられていまいた。『自由にお持ちください』と張り紙がされていたので喜んでもらってかえりました。
 その駅はホームが増設され、ススキの生える場所はなくなりました。

シマススキ タカノハススキ イトススキ ハチジョウススキ

似ている: おぎ(荻)
ススキに寄生する花 ナンバンキセル

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スライドショー

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