花信風 季節からのたより

季節と花を追いかけて。花の名前や由来、伝説・・・・を集めています。 過去記事は、加筆などして日付を移動させたりしています。

タグ:伝説

四月の華

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やえやまぶき(八重山吹)

別名:面影草 鏡草

八重のヤマブキは雄しべが花弁に変化し、
雌しべも退化したので、実がならないのです。


後拾遺和歌集(1086年)には

七重八重花は咲けども山吹の実のひとつだになきぞ悲しき

兼明親王

この時代には すでに八重山吹はあったのです。


太田道灌がにわか雨に降られたので、雨具の蓑(みの)を借りようと
近くの家に寄ったところ、出てきた娘は無言で八重山吹を差し出した。
あとで、この古歌を知った道灌は自らを恥、和歌を学んだ話は有名です。



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日本原産


【季語】 春
          ほろほろと山吹散るか滝の音   芭蕉
          山吹のもつれときたる風ありぬ  山口青邨


 
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かぶ(蕪) 春の七草

別名:カブラ、カブラナ、スズナ(菘)

すずな
すずな posted by (C)花信風

学名:Brassica rapa
アブラナ科    花期: 春  原産:地中海沿岸、アフガニスタン

花言葉  
誕生花  
名の由来 根の形が頭(かぶり)のようだから説。下部から説。
       別名のスズナは鈴のように丸い根の菜説。
       錫製の丸い瓶子(酒器)から説。

 
根のように見える部分は胚軸、根はその下のひげのような部分。
3月頃、 白い十字の花を咲かせ、ナノハナのような種をつける。
春の七草のスズナはカブのこと。

 
日本には縄文晩期に入ったといわれる。
持統天皇は飢饉対策として角地に蕪を栽培を勅命で奨励している。
平安時代には普及していた。
日本書紀に出てくる「蔓菁(あおな)」は蕪のこと。

・カブは葉だけでなく、丸く太った根部(胚軸)を食べる。
 聖護院蕪は重さ4kgにもなる品種。  (千枚漬は有名)
・野沢菜も蕪の仲間。野沢温泉健命寺の修行僧が京から天王寺蕪の種を持ち帰ったが、風土のなかで根部が縮小し、葉を漬物として食べるようになった。
・与謝蕪村は天王寺に居住いていた。天王寺蕪から「蕪村」という俳号にしたという

 
・蕪は生育が早く、9月に蒔くと11月には収穫できる。江戸時代の農書には「凶作の兆しのある年は蕪を多く植えよ」とあるという。

 
・中国三国志時代の軍師『諸葛孔明』は戦陣を進めると蕪の種を蒔き、葉も茎も根も食べたという

 
【食】たんぱく質、ビタミン、カルシウム、ブドウ糖などを含む。
・滋賀の近江カブは蕪蒸し、スープ煮などに適しているという。
・飛騨の赤カブの漬物。
 「赤カブ検事シリ-ズ」赤カブの大好きな検事を主人公とする和久俊三の小説

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蕪の花のあと 菜の花に似た細長い実を付けていました。



*・゜゚・*:.。..。.:*・゜伝説・物語*・゜゚・*:.。..。.:*・゜*・゜゚・*:.。..。.:*・゜*・゜゚・*:.。..。.:*・゜
 いまはむかし、京から東に下る男がありました。
にわかにあやしい心持ちになり、我慢ができません。
男は畑のカブの大きいのを引っこ抜き、穴を開けて その中に精を注ぎこむと垣根の中に放り投げ、すっきりした顔で立ち去ったのでございます。
 その家の娘が「あら大きなカブ、穴が開いてておかしいわ」といいながらも食べてしまいました。すると男を知ないのにみごもり、可愛い男の子を産んだのでございます。
 東からの帰途、男が垣根の前を通り「ここでカブにいたずらしたっけ」と独り言を申しますと、賭け出てきた母に家に引っ張りこまれ、自分にそっくりの子どもを見せられたのでございます。男はぐうの音もでず、そのまま婿入りしましたとさ。(今昔物語)

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半袖を着ている間ずっと咲いている花
夏休みの校庭の片隅で、元気に咲いていました。



まつばぼたん(松葉牡丹)
別名 (日照草)ひでりぐさ、爪切草、ポーチュラカ、ローズモス

マツバボタン


スベリヒユ科 一年草 草丈:10cmくらい 花期:7~9月 原産:ブラジル、アルゼンチン


花言葉  にぎやか、無邪気、可憐、家柄が良い
誕生花  
由来    多肉質の葉が松葉に似ていて、花が牡丹のように華やかだからこの名がついた。

地面をはい、横に広がる。
夏の暑さに強く半日花だが、次々と咲かせる。
こぼれた種子で発芽するほど強く、翌春には発芽する。
茎や葉が多肉質で、水分を多く含んでいるから、炎暑がつづいても元気に咲いている。(駱駝みたいですね。)

江戸時代末期に渡来。

季語    夏
          自動車に松葉牡丹の照りかえし  中村汀女

【伝説】

 ある日農夫は倒れていた南蛮の坊さんを介抱し、お礼に鉄の粉そっくりの種をもらいました。
 畑にまくと見たこともない花が一面に咲きました。評判を聞いた殿様がいらっしゃいました。
そしてこの花が盗まれる事を聞いて、一計を案じ「種がほしいものは登城せよ。
花が咲いたら見せに来るように」と種を渡したのです。
人々は花の鉢を抱えて自慢げに見せにやって来ます。
しかしこの農夫だけは「芽が出ませんでした」と謝った。
すると殿様は「渡したのは種ではない、芽が出るはずはないのだ。この花盗人が!」と叱りつけたのです。
正直な農夫は褒美をもらいましたとさ。


 
「松葉」とつく花:松葉菊 松葉海蘭
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ほうせんか(鳳仙花)
別名 爪紅(つまべに。つまくれない) ほねぬき
英名 バルサム

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ツリフネソウ科インパチェンス属 一年草 花期:6~9月 原産:中国、マレーシア


花言葉  私にふれないで、短気
誕生花  
由来    漢名を和音読みした。
       英名も昔アラビアでバルサンという傷薬を作ったことに由来。
       属名は「我慢できない」という意で種が飛ぶところから。
       爪紅 花を絞った汁で爪を染めたから。
       ほねぬき 種と一緒に魚を煮ると身離れが良くなから。

茎は直立。葉質は柔らい。縁にギザギザがある。
花は葉の付け根から下向きにつく。
熟した果実はつぼ型。触れると河が割れ種がはじけ飛ぶ。

江戸時代元禄年間に渡来。

中国では全草を打ち身や腫れ物に使う。


季語    秋

島倉千代子「鳳仙花」

【伝説】 
  若い木こりが山で道に迷い、疲れと飢えで倒れてしまった。すると長い髭の老人が表れ、袖から小さな青いツボを取り出した。
小枝に糸を結んでその中に垂らすとたちまち大きな鯉が釣れ、若者に差し出した時には湯気を立てていた。
 若者が不思議がると、老人は「私は鳳仙。ついてくるがいい」といって青いツボの中に入ってしまった。若者も続いて中に入った。老人は立派な屋敷でもてなしてくれた。
家に帰った若者が、土産に貰った種を蒔くと、美しい桃色の花が咲き、青いつぼ型の実がなった。ホウセンカはこうして生まれたのだ。
(中国)
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がま(蒲)、こがま
別名 ミスクサ(御簾草) タイファ

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こがま


ガマ科 多年草 花期:7~8月 原産:北半球の温帯


花言葉  従順 救護 無分別 杓子定規
誕生花  
由来    

葉、茎共に細長い。
夏茎の上部に蒲の穂といわれるろうそく型の花穂をつけ緑色の雌花の上に黄色の雄花穂が重なる。
初秋に枯れて穂だけが残る。晩秋には綿毛をつける。

花粉は穂黄(ほおう)といい、利尿・止血の漢方薬。

蒲鉾は竹輪状にまるごと焼いた形から、鰻の蒲焼きはぶつ切りにして焼いたので、その形から蒲にちなむという。

季語    蒲、蒲の穂、蒲の花

          大いなる蒲の穂絮の通るなり  高野素十  


【伝説】
 因幡の白ウサギは、海の鰐鮫をだまして利用して笑いものにしたため、怒った鮫に皮をはがされ赤むけの丸裸にされてしまった。
 浜辺に倒れていると神々がやってきて「海の水を浴びて風の吹かれれば治るよ」というのでその通りにしたら、もっとぴりぴりになってしまった。
 泣き伏していると、神々の末弟オオナムチ(大国主命)がやってきた。兄たちに押し付けられた大荷物をかついだオオナムチは「かわいそうに。そこの小川で身体を洗い、蒲の穂をほぐしてその上に転がれば、元通りになるよ」と教えた。ウサギは感謝し、オオナムチに明るい未来を予言した。(古事記)

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カンナ(檀特)
別名 はなかんな  英名:カンナ・インディアンショット

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カンナ科 多年草 花期:7~10月 原産:南アメリカ
 

花言葉  (赤)堅実な末路、堅実な最後  (黄)永遠、永続き
誕生花  
由来    アシのケルト語が語源説。
       インド檀特山の花の意。

葉は肉厚で長さ約40cm。 
太い茎はアシのような管状。 
茎先に花経約10cmの花が数個まとまってつく。花色は赤・黄 
暑さと湿気に強い

江戸時代にオランダ船によりもたらされた。インド原産のカンナで葉を鑑賞した。
明治末園芸用のハナカンナが普及した。


夏に旅行に行くと、地方の駅のホームで植えられているのをよく見ます。

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季語    秋


コロンブスがアメリカ大陸を発見したとき、最初にヨーロッパに持ち帰った植物が、カンナ、タバコ、マリーゴールド、ヒマワリだという。

【伝説】 
 ビルマ(ミャンマー)の伝説ではブッダの高名なことと、上手な説教で人々に大変気に入られて評判が良いことを嫉妬した悪魔デワダッドが、仏陀を亡き者にしようと、大きな石を落とした。しかし、仏陀には当たらず、足元で何千という破片になって飛び散った。その一つが仏陀の足を傷つけ、血が流れた。そこから真っ赤なカンナが生えた。
 

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ゆうがお(夕顔)
別名 かんぴょう(干瓢)

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ウリ科 つる性一年草  花期:7月ころ 結実期:8月ころ 原産:インド


花言葉  儚い恋
誕生花  
由来    朝顔に似ている花が、夕方開く習性と、寂しそうに咲く花の姿から。

夕刻にアサガオに似た大きな白い花を開き、翌朝までにしぼむ。
果実も大型。ナガユウガオ。マルユウガオ。中には長さ1m、重さ30㎏になる実をつける。
薄い緑色で模様はない。薄く長くむいて干瓢(かんぴょう)にする。食物繊維、カルシウムを含む。
中身をくり抜き乾燥させ、瓢箪のように工芸品を作る材となる。 
 
源氏物語では”夕顔の君”という薄幸の女性が登場する。
夏の宵、白く浮かぶ花は風情がある。

干瓢は栃木県の名産品


季語 夕顔、夕顔の花  【夏】 夕顔の実 【秋】 

【伝説】
 ある寺の和尚がとなりから大きなゆうがおの実を1個失敬してきた。
女のお面をかぶせ着物を着せ、夜ごとこっそり躍らせたりして楽しんでいた。
和尚の留守に小僧が押入れを開けると女の人がにっこり笑ったので仰天し、ほうきでひっぱたいた。よく見ればユウガオだが、下のほうに穴が一つ。小僧はその穴に栗のイガを押し込んでおいた。何も知らぬ和尚、いつものようにゆうがおと寝床にもぐった。いががあったからたまらない。ゆでだこのようにおこり、棒を手に飛び出した。小僧は逃げ、隣のユウガオ棚の陰にかくれた。「小僧、おまえがそこにいるのはわかっているが、舅殿の手前もあるから叩かない。さあ、いっしょに帰れ」(日本)


似ている花 朝顔 昼顔 夜顔 かぼちゃ 蔓茘枝(つるれいし)  
似ている実 瓢箪 瓜

           
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アカンサス(Acanthus)
別名 はあざみ(葉薊)  英名:ベアーズ ブリーチ

アカンサス


キツネノマゴ科 多年草 草丈;50~80cm 花期:5~8月 原産:南ヨーロッパ、地中海沿岸、熱帯アフリカ


花言葉  巧みな技巧 芸術絵の愛 離れない結び目
誕生花  12月23日
由来   アカンサスはギリシャ語の「刺」からきている。
      和名は葉がアザミに似ているから。
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葉は根元から伸び、切れ込みが深くアザミに似ている。
花は唇形。色は白から淡紫。

初期のキリスト教美術では、天国のシンボルとなっていました。
ギリシャ建築のコリント様式は柱頭にアカンサスの葉が彫られている。
パリオ・オペラ座、小樽市庁舎
東京藝術大学の校はアカンサスがデザインされている。

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季語   -


【伝説】
 アカントスはアポロンの求愛を断固として抵抗したニンフ。しつこくおいまわされることに腹を立て、振り返りざまにアポロンの顔を思いっきり引っ掻いた。しらけたアポロンは「お前にふさわしい花になれ」と刺だらけのアカンサスに変えてしまった。
(ギリシャ神話)

【伝説】コリント様式
 代ギリシャの都市コリントの町で一人の少女が死んだ。乳母が形見の品々を篭に入れ、上にタイルのせて墓に近くに置いた。すると篭の下からアカンサスが伸びだし、タイルに邪魔された若葉は優雅に曲がり篭を包んでいた。彫刻家のカリマコス(カリマスク)がその形に惚れ込んで、自分の作品にデザインした。コリント式の柱の特徴である華やかな彫刻はこのときからに始まった。
(カリマスクの娘という話もある。)

似ている葉 薊(アザミ)


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アカシア
別名 銀葉アカシア、ミモザ 英名:ワットル

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マメ科 常緑高木 樹高:5~15m 花期:3~5月 原産:オーストラリア、アフリカ、アラビアの熱帯、亜熱帯

葉は羽状複葉。葉の色が銀色かかる(銀葉)ギンヨウアカシア、葉の色が緑色の(房)フサアカシア
枝の先に黄金色の丸い花序を房状につけ、木全体が色づいて見える。
花には香りがある。 

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花言葉  プラトニックな愛、純潔な恋、気まぐれな恋、友情、愛情
     (黄)秘めた恋、優美 (オレンジ)エレガンス

誕生花  
由来    

仏蘭西ではイースターの花として知られる。

「ミモザサラダ」 炒りタマゴをいっぱいかけたサラダ。

季語    
     逢うたびの ミモザの花の 遠けむり  後藤比奈夫

【伝説】
 昔インディアンたちの若者は愛の告白が苦手だったので、言葉の代わりにアカシアの花の枝を娘に差し出した。娘たちはそれを無言で受け取ることによって、愛の告白を認めていたという。 

似ている花:ニセアカシア 針槐
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アイリス()
別名 イリス、オランダアヤメ 英名:ダッチアイリス


アイリス


アヤメ科 多年草  花期:3~6月 原産:地中海沿岸、中央アジア

花の色は紫・黄・赤・青・白など
 


花言葉  愛、消息、あなたを愛す、優しい心、あなたを大切にします、私はかけてみる、伝言、優雅、恋のメッセージ、恋のメロディ、使者、よろしくお伝えを、吉報、変わりやすい、やわらかな知性、雄弁、軽快
誕生花  
由来    アイリスはギリシャ語の「虹」に由来。虹の女神。 イリスはフランス語、英語ではアイリス。フランス王室の紋章で、国の花になっている。アイリスの葉は剣、ユリは騎士の花とも云われている。

季語    

伝説
 ギリシャ神話によると、ゼウスの妻ヘラの侍女イリスは。ゼウスに見初められて求愛されるが、断り続けていた。そしてヘラに「どこか遠くへ行かせて欲しい」と頼んだ。
 ヘラは聞き入れ、七色に輝く首飾りを与え、神の酒三滴をイリスの頭にふりかけた。イリスは大空を渡る虹の女神になった。その時のしずくが地上に落ちてアイリスの花が咲いたという。イリスは神々の使者で、虹を渡って天上と地上を行き来するための架け橋であった。 

 

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